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Tax Insights for business leaders No.19
成長という課題

tax insights

今、世界各国は、既存資本を維持しながらも、さらなるインバウンド投資を誘致しようとする接戦の中にいます。これは、政治的不確実性と不均一な経済成長を特徴とするグローバル環境においては至難の業です。

国の税務政策は間違いなく、長期的な経済成長に大きく寄与します。税金は組織の財務諸表における最大の費用・負債項目の1つであるため、CEOやCFOなどの意思決定者は、自社資本の投資先を検討する際に国の税務政策を詳細に見直すことが重要です。確認する内容として、例えば、税率は妥当か、ビジネスコストの扱いは公平か、インセンティブは魅力的であるか、徴収や税法施行、納税者の権利、紛争解決へのアプローチが健全であるか、といったものが挙げられます。

安定した長期的な投資を誘致するため、各国は、物理的なインフラや労働資源とともに税務、財政、法律の制度全体を見直す必要があります。税務政策は間違いなく投資先を選択する際の主要な要因となる一方で、大抵の場合、それだけでは企業や投資家の経済行動を変えられるほど十分ではありません。今まさに、多くの企業は、税務環境と成長や価値の促進要因との間のバランスを取る方法を模索しています。

経済成長を推進するための新たな方法を模索する中で、政策立案者は、企業がどのようにそのバランスを取るのか、将来的な変更がどのように経営判断に影響を与え得るかを企業に問い、また把握する必要があります。

本号の日本版では、下記について掲載しています。

  • 不確実性による成長の中断を回避(10ページ)
    世界は今日の不確実な時代における解決策を探求しており、扉を閉めてしまうことは解決にはなりません。その代わりに、政府は、包括的かつ持続可能なグローバル成長の基盤を確立する必要があります。
  • 税金と成長のパラドックス(12ページ)
    税制は、複雑であると同時に必要な制度です。近年の世界経済成長が低迷する中で、政府は税金が解決の糸口とならないかを検討しています。
  • さらなる企業成長へと導く税務部門(18ページ)
    本稿では税務部門がビジネスパートナーとして効果的に機能するための取組みについて検討しています。
  • 貿易の仕組みの再構築(22ページ)
    貿易について、この1 年を通じて明らかに状況が変化しており、潜在的な影響は顕著です。開放性の減少という新たな環境は、多国籍企業にとって何を意味するのでしょうか。
  • ロボット時代の到来(27ページ)
    技術の発展により、間もなく多くの人が職を失うことになる可能性があります。対処法として、ロボットへの課税や、最低所得保障制度(ベーシック・インカム)の導入などが、現時点で検討されています。

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