EY税理士法人
FATCA(外国口座税務コンプライアンス法)
CRS(共通報告基準)

2016年FATCA年次報告(Form 8966の電子申告)について

IRS(米国内国歳入庁)は、2016年(2017年3月までに報告実施)のFATCA報告に関連し、追加のガイダンス2016-15及び2016-23(それぞれ2016年9月、12月)を公表いたしました。

これにより、FATCA報告用の電子ファイル(=XMLファイル)を作成するための要件書である「FATCA-XMLスキーマ」のバージョンアップ(v1.1⇒v2.0)が行われ、2017年1月以降、旧バージョンによるFATCA報告ファイルの送信ができなくなります。

特に、FATCA報告用にXMLファイルの生成ツール等を、自社開発もしくは外部業者から購入されていた金融機関では、2016年報告にあたり、既存ツールのアップデートが必須であり、早期にその対応を検討する必要があります。

FATCA報告において、よく聞かれる疑問・不安の声

  • IRS指定のブラウザ・バージョン要件等を満たしているのに、データ送信ができない
  • テストデータによる送信作業には成功したのに、実際のデータ送信では、うまくいかない
  • 受領したエラーコードについて、どう解消していいのかわからない
  • 市販のツール業者からは、十分なサポートをしてもらえない
  • 今後も頻繁に報告要件の変更が行われ、ツールの改修が必要なのか?
  • CRS導入後も、米国人口座の情報はIRSに対して行う必要があるのか? 等

2016年FATCA報告における主な変更点(*1)

  • データの暗号化方式を強化(ECB cipher mode → CBC ciphermode)
  • 入力項目の追加・変更(以下、主な追加項目のみ記載)
    • 口座が閉鎖された旨の区分
    • Filer Category(参加FF(I モデル2FFI)又はスポンサー等)
    • CAR(Competent Authority Request)参照コード (*2)
    • Nil reportフラグ((一般に任意であるが)ゼロ報告する金融機関用)

*1: テストフェーズ(12月19日~31日)を経て、2017年1月に最終化される予定であり、変更の可能性あり
*2: 不同意口座に係る当局からの情報提供依頼に対するデータ提供時に使用するもの

貴金融機関のご要望に応じたEYのサービスプランのご紹介

EYでは、「FFIに求められるFATCA報告作業ステップ」に対し、作業マニュアル等の提供から報告作業の代行支援まで、貴金融機関のご要望に合わせた対応が可能です。

前頁の通り、2016年報告においては、比較的大きな要件変更が行われるため、相応にエラーが発生する可能性があります。 ただし、いずれのプランをご選択いただいた場合でも、エラー解消に向けたサポートを含め、適時・適切な報告完了に向けた支援を行います。

プラン1
EYでの代行
プラン2
弊法人オフィスでの代行
プラン3
ツール提供型支援*
プラン概要 顧客情報の外部提供せず、弊法人の全面支援を希望するFFI向けプラン 顧客情報の外部提供が可能なFFI向けプラン 自ら主体的に報告作業を実施したいFFI向けプラン
1. 電子証明書取得 弊法人事務所にて、貴金融機関の証明書を取得 弊法人事務所での作業
(電子証明書は弊法人取得のものを使用)
作業マニュアルのご提供
(必要に応じ、照会対応)
2. アカウント開設
3. 申告データ収集 2016年報告の要件概要および情報の入力・整理フォーマットをご提供
(貴社にて入力)
4. XML-File生成 貴金融機関での訪問作業 弊法人事務所での作業 作業マニュアル及びML変換ツールを含む、報告データ生成・復元事例のご提供
(必要に応じ、照会対応)
5. 暗号化/送信
6. IRSメッセージの受領・復元
直接IRSへ照会を行う等の対応を通じ、エラー解消に向けたサポート

電子証明書の取得作業やXMLファイルへの電子署名作業についての作業マニュアルは、あくまで1つの対応事例についてのみになります。 貴金融機関のご希望や状況に応じた対応方法及び作業手順の修正・カスタマイズは行いません。

【ご参考】各FFIに求められるFATCA報告作業ステップ
各FFIに求められるFATCA報告作業ステップ

作業Step 概要
1 電子証明書取得 IRSが指定する会社より、電子認証書を取得する
※個社で取得する場合、取得費用が別途必要
2 アカウント開設 電子申告用サイト(IDES)上で自社報告用のアカウントを開設する(GIINおよび上記電子証明書が必要)
3 申告データ収集 報告対象口座に係る残高・支払等のデータを収集、報告用に整理する
4 XML-File生成 Step3で準備したデータを提出用形式(XML形式)に変換する
5 暗号化/送信 Step4で準備したXMLファイルを暗号化し、Step2で作成したアカウントを通じ、IRS宛て送信する
6 IRSメッセージの受領・復元 IRSから送信される暗号化されたメッセージファイルを復元し、送信完了したことを確認する
エラー発生の場合、エラーコードの内容を確認し、再送信を行う